ビタミンDとは、身体に必要な栄養素!

ビタミンDとは、身体に必要な栄養素!

紫外線のいいところ=ビタミンDの生成

紫外線による人への恩恵といえば、ビタミンDの生成です。

太陽紫外線に当たることでカルシウムの吸収が促進され、骨や歯の形成などの成長に
つながります。
この成長に欠かせないビタミンDですが、人は食事と太陽紫外線から得ています。

しかし近年、妊産婦と乳幼児のビタミンD欠乏症増加が注目されているのです。

 

ビタミンD欠乏による症状とは?

新生児・乳幼児のビタミンD欠乏症が成長にどのような影響を与えるのかというと、
くる病や骨軟化症にみられる骨の異常、運動発達の遅れ、低カルシウム血症による
痙攣(けいれん)などが挙げられます。幼児のO脚や極端な低身長など、気になる点があれば
乳幼児健診の際に相談してみるとよいでしょう。

その他の世代でも、骨粗しょう症や、関節の変形や、免疫系への影響も指摘されます。

 

なぜビタミンDが欠乏するの?

ではなぜビタミンDが欠乏するのでしょうか。

[ 新生児・乳幼児 ]

  • 妊婦のビタミンD不足によって新生児がビタミンD欠乏になるケース
  • 完全母乳栄養で育てられている乳児がビタミンD欠乏になるケース※
    ※ 完全母乳がよくないのではなく、ビタミンDの少ないお母さんによる完全母乳育児のケースです。

[ 妊産婦 ]

  • 免疫力を維持するために、また胎児を育てるために、妊産婦はビタミンDを多く必要とします。
    ですので、それだけ摂取できていないと、不足してしまうのです。
  • 妊娠出産を機に肌が敏感になり、肌トラブルを気にして過度にUVケアをしてしまったり、
    外出を控えてしまったりというケースもあります。
    冬ですと特にビタミンDの不足に結びつくので、胎児の健やかな成長のためにも栄養バランスを
    考えた食生活が大切です。

[ 乳幼児以外の世代 ]

  • 偏食:きのこ類(植物由来 ビタミンD2や魚類(動物由来 ビタミンD3)を好まない
  • 外食など偏った食生活
  • 外に出ない(日光にあたらない)
  • 食材の栄養成分含有量が昔より減っている

 

必要量は?

[ 妊産婦 ]

  • 妊婦さん:1日に摂取したいビタミンD量は7.0㎍です。
    妊娠していない成人女性の場合は5.5㎍なので、約1.3倍必要となります。
  • 授乳婦さん:1日に摂取したい目安量は8.0㎍です。
    ビタミンDは産後の身体の免疫力を調整するために欠かせないだけではなく、
    母乳を通して乳児にも与えられるため、産婦さんは一般成人女性と比べると約1.5倍
    必要となります。

 

厚生労働省の調査(厚生労働省「平成20年 国民健康・栄養調査」)によると、20歳~39歳の
一般成人女性のビタミンD摂取量は、約5.0㎍前後と示されており、もともと不足しがちな
栄養素であることがわかります。

したがって妊産婦さんは、ビタミンDを意識した食生活を心掛けなければ母親も新生児もビタミンDが
欠乏傾向になるでしょう。

母乳に関しては、含まれるビタミンDが少ないとの見解ですが、これは人工乳育を促すものではなく、
乳児がきちんと必要量母乳を摂取できている場合でも、ビタミンDは欠乏傾向にあるということを
頭において食生活に気をつけましょう、ということです。

離乳食が始まってから、偏食傾向であったりアレルギーのために食事制限がある子どもの場合も、
ビタミンD欠乏傾向になりやすいため、注意が必要です。

歩行を始める頃に、極端な関節の変形や不自然な歩行動作が見られるときは、
小児科医に相談してみるとよいでしょう。

 

[ 50才以上 ]

18歳以上と同じ5.5μgですが、ビタミンDを作り出す機能やカルシウム摂取量に差が出ます。
また、身体的な事情から、外出量が減る傾向にもあるため、ビタミンDやカルシウム量の不足による
骨粗しょう症につながりやすくなります。
50歳以上はビタミンDを意識した食事や生活を心がけることが大切です。

どの年代の人も、紫外線を気にし過ぎて外出を控えるのではなく“外気浴”を意識することも大切です。
外気浴程度日光にあたることで、体内でのビタミンD形成が促されることも忘れてはいけません。

目安などについては、こちらをご参照ください

→ https://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127.html

 

また、間違えてはいけないのは、ビタミンDがあってもカルシウムが不足していれば、
骨の形成や成長には問題が生じてくるということです。
カルシウムも不足しがちな現代人ですので、ビタミンDのみにとらわれるのではなく、
カルシウムなども含めてバランス良く考えることが大切です。

 

エポカル保健室
増田友美