ガラスは、紫外線を通すの?
ガラスは紫外線B波長を通しません
紫外線は人間の目で感知できる可視光線よりも波長が短く、レントゲン写真に使われるX線よりも波長が長い電磁波です。
地球の宇宙服=オゾン層
この中で、波長200nm以下の紫外線(C波と呼ばれる超強いUVです)は
大気(オゾン層)で吸収されるため、地表に届くことはありません。
オゾン層が、地球の宇宙服 と呼ばれるのはそのためです。
地表に届くのは、UV-AとUV-B
太陽光として地表に届く紫外線は近紫外線(波長380~200nm)と呼ばれる範囲になります。この近紫外線をさらに人体や環境への影響で分けたのがUV-A (400~315nm)、UV-B (315nm~280nm)、UV-C (280nm未満)です
通常、窓などに使用されているガラスは可視光線(見える光)から近赤外線(暖かい)をよく透過します。
可視光線では透過率90%(板厚3mm程度) 程度、反射率8%程度で残り2%は材料に吸収されてしまいます。
紫外線では透過率が大きく異なり、400nm付近では90%近い透過率がありますが、350nm付近で40%程度、300nm付近では0%となり300nm以下の光は透過しません。
普通の透明なガラスでも、人体に害の大きい波長域であるUV-Bはほとんど透過しません。
紫外線A波長は通ってきますので、要注意です!
特にA波長は、光線過敏症や日光アレルギーを引き起こすといわれています。
(波長や光の種類によりアレルギーを起こすこともありますので、A波だけではありませんが)
窓ガラスは、紫外線A波を通します!
家の中でも、ガラスの近くにいると日焼けしたり、アレルギーが出てしまうこともありますので、ガラスを通過してくるA波長があることをしっていただき、お気をつけていただければと思います。
株式会社ピーカブー
松成紀公子