ビタミンDの上手な摂り方 ①
紫外線は100害あって一利のみ
皮膚のクリニックの上出先生のお言葉ですが、この一利はビタミンDの生成。
特に、日差しの弱くなってきた秋から冬にかけては、意識してビタミンDを摂取することも必要になってきます。
ビタミンDの不足の原因として、コロナで外出が減り日に当たらなくなったことや、食生活の変化で魚を食べる機会が減ったなどの理由が挙げられています。
ビタミンDの特長
主な働きは骨形成のサポート。
骨の原料となるカルシウム・リンの吸収を促進することで、骨づくりをサポートしています。
ビタミンDが不足すると、体が吸収するカルシウムとリンの量が少なくなります。
健康的な骨を維持するのに必要なカルシウムとリンが不足するため、小児ではくる病、成人では骨軟化症という骨の病気が生じます。
骨軟化症では、体内にカルシウムやその他のミネラルが十分に取り込まれず、結果として骨が弱くなります。
そんな体に必要なビタミンDの摂取には、主に2つの方法があります。
1つ目は、日光浴です。
皮膚に十分な日光を浴びると、体は通常は十分な量のビタミンDを作り出します。
とは言え、日焼けするほど浴びなくても大丈夫。季節や住んでいる地域にもよりますが、夏の東京で1日に15分掌の大きさくらいの面積に日を浴びれば十分です。
ただし、冬の北海道などは日差しが弱いので、曇りの日などは長めに当たることをお勧めします。
この季節はあまりガチガチの紫外線対策をするよりも、メッシュの入ったアウターくらいで守るところと、光を浴びるところを調整してちょうどいいくらいかもしれませんね。
2つ目は、ビタミンDが豊富な食品からの摂取です。
これからの季節は、ビタミンDを多く含む食材には秋から店頭に並ぶものが多く見られます。
ビタミンDの入っている食材を意識して使うことをお勧めします。
ビタミンDの上手な摂り方
ビタミンには、水溶性と脂溶性がありますが、ビタミンDは脂溶性のビタミンです。
脂溶性は、必要以上に摂取した時に、身体から排出されないので摂りすぎにも注意。
サプリメントなどを使うのではなく、自然に体に吸収される食物から摂るようにしましょう。
ビタミンDの豊富な食材は秋から見られるものが多いので、早速今夜のメニューに入れてみてください。
ビタミンDの上手な摂り方 ② では、おすすめのメニューをご紹介していきます。
ビタミンDの上手な摂り方③では、赤ちゃんや妊婦さんのビタミンDについてお話します
株式会社ピーカブー
井関典子