紫外線とは(紫外線×熱中症読本)
太陽光とは
太陽光とは太陽内部で作り出される光エネルギーで、日射として地球に届きます。
日射は、可視光線・赤外光・紫外光の三種から成っており、
それぞれが地球上の生物に様々な影響を及ぼしています。
可視光により植物は光合成をおこない動物は生体リズムを整えることができますし、
赤外光により温熱を得ることができます。
そして紫外光からは殺菌作用が得られる、というように
それぞれの光線が地球の生態系の維持に不可欠な作用を持っています。
ですが太陽光には、有益な面だけではなく負の影響もあることを知る必要があります。
特に紫外光を形成する 『紫外線』 が人体に様々な影響を与えることは、
注目すべき点であるでしょう。
紫外線とは
紫外線はUV-A,UV-B,UV-Cの3種の光線から成り、UV-Cはオゾン層に遮られ
地上に届くのはUV-AとUV-Bです。
UV-Bも多くはオゾン層に吸収されるため、地上に降り注ぐ量はオゾンの量に影響されます。
紫外線は不可逆的な影響を皮膚に与えるだけでなく、長期の暴露により免疫系や遺伝情報に
支障をきたすことがわかっています。
参照 : 国立環境研究所 http://www.nies.go.jp/nieskids/qa/project1/ozon/q01.html
UV-A (約400–315 nm)
地上に到達する紫外線の約97%を占めています。
波長が長く、肌の奥の真皮と呼ばれる層まで到達します。
雲やオゾン量などに左右されず、1年を通して降り注いでいるのが特徴です。
窓ガラスも透過するので、室内や車内でも窓際ですと日焼けの影響があります。
UV-B(約315〜280nm)
地上に到達する紫外線の約3%です(約97%はUV-A)。
雲の量やオゾン量,太陽高度の影響を受けやすく、紫外線量は日内変動や季節変動幅が
UV-Aに比べて大きいとされています。
降り注ぐ量は少ないですが、DNAに損傷を及ぼす紫外線であるという特徴をもちます。
UV-C(約280 nm 未満)
紫外線の中でも、強いエネルギーをもった波長です。
オゾン層に吸収され、地上に届くことはありません。
生物体に対して破壊性が強いため、殺菌の用途として利用されています。
株式会社ピーカブー
エポカル保健室