サンスクリーン剤とは?(日焼け止め、UVカットクリーム)

サンスクリーン剤と聞いたのは、皮膚科の先生からでした

 

ああ、Sun-screenか!!

太陽光をさえぎる、ってことですね👍

UVカットクリームと言うことが多いのは、エポカルでは、「クリーム状」のものをお勧めしているからです。
ここでは、サンズクリーン剤・UVカットクリームについて、いろいろな角度からお知らせをしようと思います。

もくじ

サンスクリーン剤
成分・効果について
SPFとPAとUPF
成分の違いについて
問題となっていること
本当にUVケアをしたいなら
これからは「光老化」
世代によって違うエポカルからの発信
生活の中のUVケア

 

さて、SUNは、太陽でしょう?
SCREENは?というと、こんなにも意味があるんだなぁと思ってしまいました。(一部です)

 

サンスクリーン剤は、肌、皮膚に当たる太陽光紫外線から守ることで、日焼けや皮膚の光老化を予防するための製品です。

もちろん!
エポカリストの方はご存知でしょうが、日焼けによる免疫力の低下も防ぎます✋。

日本国内法においては日焼け止め化粧品に該当し、日焼け止めと呼ばれていますね。
エポカルでは、UVカットクリームと言うことが多いのは、どうしてかと言いますと、形状として、クリーム、ローション、ジェル、スプレーなどがあります。
当社は、肌に密着して落ちないこと、そして、肺に吸い込まないタイプをお勧めし、何よりも肌に優しい塗り心地や、日焼け止めを塗り肌に逆に悪影響を及ぼさないタイプのものをお勧めしています。

SPFとPAとUPF

酸化チタンや酸化亜鉛(紫外線散乱剤)の安全性は確認されているが、主に他の成分(紫外線散乱剤)が体内に吸収されるとして
2019年に米国で安全性確認の強化の動きが起きているそうです。紫外線防御の指数として日本での表記では、
紫外線B波を防ぐSPFでは最大値を50とそれ以上であれば50+としています、
紫外線A波を防ぐPAでは「+」が4個までがマックス数値。

日本でのマックスの数値は=SPF50+ PA++++

SPF15以上で皮膚がんのリスクや老化の兆候を減らすとされています。
ご存知かと思いますが、数値が高いからいいってもんじゃないです✋
肌への負担も考えると、もっと押さえておいた方がいいというのが常識!!

マックス数値のものを買って、薄く塗るっていう認識もやめたほうがいいと思います。
むしろ、「保湿」の部分や、「肺に吸い込まない」「しっかり塗れる」「どう塗るか」などを考えて欲しいのが、UV対策のプロとしては言いたいところ。

ちなみにUPFっていうのは、布地に対しての「日焼け止め効果」を言いますので、ご注意を!

 

 

成分について/紫外線散乱剤(ノンケミカル)と紫外線吸収剤(ケミカル)

日やけ止めに配合されている成分は、大きく2つあります

紫外線散乱剤

紫外線拡散剤は紫外線を反射・散乱して、肌に紫外線が届くのを防ぎます。

鉱物由来の成分が多く、塗った時に白く見え、これが気持ち悪いと思われる方も多いでしょう。
酸化チタンや酸化亜鉛の安全性は確認されています。
毒性は低く、ナノ粒子化によって皮膚を透過するのではという懸念については、ほとんど角質層にとどまっており吸収されないと言われています。

 

紫外線吸収剤

吸収剤は紫外線を化学的に吸収します。

紫外線吸収剤は合成化合物が多い。
紫外線吸収剤はその性質上、紫外線のエネルギーを吸収する際に分子構造が破壊されることもあり、防御性能が時間とともに低下。
破壊後の生成物がアレルギー反応や炎症を起こすなどの可能性がある

SPF30や50といった効果の高い日焼け止めには散乱剤および吸収剤の両方が多くの製品に使用されています。

 

 

散乱剤と吸収剤の違い①

見た目 白くなるかならない酸化チタン

白くなるのは散乱剤
白くならないのは吸収剤

最近では散乱剤の成分である酸化チタンや酸化亜鉛をナノ化したものや、微粒子化したものも多く、
白みの目立たないものも増えていますが、やっぱり一番わかりやすい違いはここでしょう。

散乱剤は酸化チタンなどの無機質成分のものを使用して紫外線をはじきます。
酸化チタンは熱加工された白いパウダー状の結晶です。
SPF値などが上がれば酸化チタンの配合量も増え、白みは強くなります。
吸収剤が白くならない理由は、配合されているものが有機化合物だからです。
有機化合物?? それなんだろう。

 

散乱剤と吸収剤の違い②

成分 / 紫外線を遮断するものが無機物か有機物か

無機成分を利用したものは散乱剤
有機化合物を利用したものは吸収剤

無機物を使ったものと有機物化合物を使ったもの、どう違うのでしょうか。

無機物、おもに酸化チタンなどを使用したものは、酸化チタンそのものが紫外線を跳ね返すイメージです。
有機化合物を使ったものは、塗った場所で 紫外線を吸収した有機化合物が化学反応を起こして、 紫外線を別のものに変えるイメージです。

 

 

例外は、有機化合物とは炭素Cを含む化合物のことをいいます。
炭素を持つことで、いろいろな原子と共有結合を作ることができるのです。
この特性をもって、有機化合物が紫外線と化学反応を起こし、紫外線のエネルギーを違うものに変換して紫外線をカットします。
違うもの、たとえば赤外線や熱エネルギーです。
紫外線吸収剤を使用したサンスクリーン剤を塗って外出した際、肌がピリピリするという感じを受ける方がいますが、
これは化学反応が起こっている刺激だといわれています。

 

散乱剤と吸収剤の違い③

 散乱剤に使用されている無機物はUV-A, UV-Bの両方に効果がある 

吸収剤は、配合されている有機物に特化した紫外線に効果がある

散乱剤は簡単ですね。
酸化チタンや酸化亜鉛はそれのみでUV-AとUV-B両方を跳ね返します。
(細かくいうと酸化チタンはUV-B , 酸化亜鉛はUV-Aを得意とします)

吸収剤はというと、よりUV-Aに注目した製品であればUV-Aに対する反応を起こす有機化合物が多く配合されますし、
UV-Bに注目した製品であればUV-Bに対する反応を起こす有機化合物が多く配合されているのです。

よく目にするのは
・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(主にUV-Aを吸収)
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(主にUV-Bを吸収 においに特徴がある)
・オキシベンゾン-3(UV-AとUV-Bの両方を吸収)
で、全商品の75%に配合されています。

このように、配合されている成分で紫外線の種類による対応度が違ってきます

 

散乱剤と吸収剤の違い④

肌への刺激・安全性

 散乱剤 : 安全性が高いとされているが「光触媒作用」がある

吸収剤 : 安全性は未知数・肌への刺激が強い

散乱剤に多く使用されている酸化チタンは、白色顔料として工業的に生産されて約100年が経ちます。
また、粒子径の小さいナノ酸化チタンは開発されて約40年です。

このナノ酸化チタンは主に化粧品に使用されており、その他 歯みがき粉や、ホワイトチョコレートの着色など、
経口物にも多く使われています。

安全性(発がん性)に関しては、経皮・経口・吸入に関する研究が行われており、
問題はないと考えられていますが、これらの鉱物でアレルギー反応を起こすケースや、
散乱剤に紫外線があたっておこる「光触媒作用」により発生する活性酸素に反応することもあるので、
100%ではありません。

ですが、現在のサンスクリーン剤のなかでは安全性の高いものとして小さいお子さんも使用できます。
吸収剤に使用されるものは有機化合物です。
前述したような有機化合物が配合されて作られています。
光接触皮膚炎の主な原因物質として挙げられているものが多く、まれに光感作(光アレルギー)の
起こる可能性があると考えられます。

また、化合物そのものの安定性を維持するために、そのための有機化合物が添加されるなど、
安全性の未知数なものが加えられているのです。
ポジティブリスト※1に載っていて、配合の上限が制限されているものも多くあります。
ですので、化学反応が起こる点や、光感作(光アレルギー)の可能性を考えると、安全性に関する度合いは未知数です。

肌が弱く、成長過程のお子さんにはお勧めできないことがわかると思います。
肌に優しい紫外線吸収剤としてシア脂(油)を配合している製品もあります。

 

散乱剤と吸収剤の違い⑤

効き目

散乱剤 : 成分そのものが化学反応を起こすわけではないので、汗や水で流れなければ効果は持続
吸収剤 : 紫外線防御力が強いが、化学反応する分 効果の薄れるのが早い。

 

散乱剤と吸収剤の違い⑥

使用感

散乱剤 : 伸びが悪い・白浮きする
酸化チタンは水やアルコール、油に溶けにくいため、伸びが悪く感じます。

吸収剤 : 伸びがよく、肌なじみがよい。
無色透明で白浮きしない。吸収剤に使われる有機化合物は油分に溶けやすいため、塗りやすいといえるでしょう。

 

サンスクリーン剤(UVカットクリーム/日焼け止め)の問題

ズバリ、環境問題です✋

日焼け止めに含まれるブチルパラベン、ケイ皮酸エステル、ベンゾフェノン、カンファー誘導体などの成分が
引き金となりサンゴの白化を誘発することが確かめられており、これは褐虫藻に有害なウイルスの増殖の誘発により起こるものだという。

 

サンゴの白化 サンスクリーン剤 日焼け止め

 

2018年7月、アメリカ合衆国ハワイ州のデービッド・イゲ知事は、オキシベンゾンとメトキシケイ皮酸エチルヘキシル
(オクチノキサート)の2種類を含む日焼け止めの販売を2021年から禁止する州法に署名した。

11月にはパラオでもサンゴ礁の保護を目的として、有害な化学物質を含んだ日焼け止めの販売を2020年から
禁止することが、国家単位としては世界で初めて決まった。

アメリカ国立海洋局によれば、流れ落ちた日焼け止め成分が水路に入ることによって、
サンゴや藻類に影響があるだけでなく、ウニ、魚類やイルカにも影響する可能性があり、
ベンゾフェノン-1、ベンゾフェノン-2 (BP-2)、ベンゾフェノン-3(オキシベンゾン)、
ベンゾフェノン-8、OD-PABA、4-メチルベンジリデンカンファー、3-ベンジリデンカンファー、
ナノ粒子の二酸化チタンや酸化亜鉛などが海洋生物に有害であるとしている。

【新聞記事】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE07BAG0X01C22A0000000/

【ブログ】
https://epochal-uv.com/sunscreen/

 

 

 

本当にUVケアをしたいなら

https://www.youtube.com/watch?v=OxvHZtX8RHA

このYoutubeでも言ってますが、やっぱり紫外線対策ならUVカットウェアでしょう!

どうしても露出してしまう所だけ、成分を見て使ってほしい。
スプレーは、特にお子様は吸い込んでしまう可能性があるので避けて欲しいと思っています。

はだにしっかり付くUVカットクリームがおすすめ。
また、乾燥したり肌への負担が大きいので、SPF値も30以上は必要ないでしょう。
日常使いなら15で十分なのです。

これからは「光老化」

これからは、紫外線対策について、光老化という言葉が使われるようになるでしょう。
学会に参加してきましたが、この言葉を積極的に使うことになると思います。

紫外線による、日焼け。
日焼けによる老化は、光老化と言います。

 

世代によって違うエポカルからの発信

子供たち>日焼けを予防して将来の肌健康を守る
大人>肌の健康維持をして光老化を遅らせる
老人>健康寿命を延ばして免疫力をキープ

を目指していきたいと思います!

生活の中のUVケア

生活の中のUVケアは、

紫外線.com(子供のための紫外線対策協会)が行っている通り
紫外線対策5か条を実行していきましょう!

https://shigaisen.com/

紫外線対策5か条 紫外線.com/子供のための紫外線対策協会

 

「番外編」日本の日焼け止めの歴史

平安時代(794-1185)、日本の美人な女性の代名詞と言えば白い肌で、宮廷で暮らす女性はおしろい(白粉)を塗って顔を白くしていました。白さは純潔を表し、「色の白いは七難を隠す」とも言われて、白い肌が良しとされてきました。当時は照明がなくて暗かったため、肌を白く見せるために白塗りをしました。明治時代(1868-1912)になって欧米諸国との本格的な交流が始まると、外国からの影響で自然な肌の色が好まれるようになり、白塗りは、舞妓や芸妓と歌舞伎役者がする特殊なメイクになりました。 現代の日本では、日焼けした肌を好む人もいますが、自然な肌に憧れを持つ人もいます。1980年代にオゾン層破壊によって皮膚がんの罹患率が高まるという研究結果が知られるようになると、肌を守るために紫外線を防ぐ効果が高い商品を選ぶ人が増えました。

※全文は、
https://www.fr.emb-japan.go.jp/files/100219725.pdf
こちらでご覧ください(^^)/

 

株式会社ピーカブー
松成紀公子

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