日本学校保健会 2021 皮膚科より

日本学校保健会

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学校生活において、紫外線対策(太陽紫外線防護対策)については、上位に検討していただいていることや、皮膚科医が必要と現場では思われていることがわかります。

 

皮膚科 3-4

  1. 皮膚科における学校保健

学校保健とは、「保険教育」と「保管管理」であり、皮膚科的には皮膚科知識の普及と皮膚疾患の早期発見と適切な治療となる。

 

皮膚科の学校保健活動の中心となるのが、1993年に日本臨床皮膚科医会に設置された学校保健推進委員会(現学校保健委員会)であり、各都道府県支部に学校保健担当者日本皮膚科学会の学校保健委員会を配置し、日本皮膚科学会の学校保健ワーキンググループと連携して、日本医師会、日本学校保健会の委員会にも委員を派遣して、学校保健の皮膚科的課題解決のために様々な活動を行ってきたが、2020年度以降はコロナ禍の影響でほとんどの活動が停滞している。

 

社会環境や生活環境が急激に変化する中、子供の健康課題は複雑、多様化してきており、皮膚科的課題を例にとると、太陽紫外線防御対策、学校感染症、アトピー性皮膚炎、思春期以降にほとんどの子どもが一度は罹患するにきび、正しい知識を持たずに引き起こされるおしゃれ障害や足のトラブル、多汗症など多岐にわたる。

また、新たな課題として新型コロナウィルス感染症を想定した新しい生活様式によって生じつ皮膚トラブルもある。

これらの皮膚科的課題を解決するためには、既存の3科行為(内科、眼科、耳鼻咽喉科)では、十分な対応ができない。皮膚科医が学校医として対応できると良いが学校医についている皮膚科医はほとんどいないのが現状であり、学校現場の要請に応じて相談という指導助言を行える専門校医(専門相談医)制度も定着していない。