日本学校保健会 2021 皮膚科より 2

日本学校保健会2021

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太陽紫外線防護対策(紫外線対策)

 

 

 

紫外線とは?

太陽光の可視光線の短波長端は紫の光で、その外側にある、目に見えない光が紫外線UV:Ultraviolet)と呼ばれる。
紫外線は、波長の長いほうから、UVA、UVB,UVCの3つに分けられ、UCのほとんどはオゾン層で吸収されて地上には届かないが、UVBの一部とUVAは、地上に届き、人体に対して様々な影響を与えている。

 

指針として活用すべきもの

その太陽紫外線に対する防護対策を行う時に指針として活用すべきものは、環境省の「紫外線環境保健マニュアル2020」、日臨皮と日本小児皮膚科学会との紫外線対策の共同統一見解(いか、統一見解)学校の水泳授業に関するものは「学校における水泳プール保健衛生管理 平成28年度改訂版」(日本学校保健会)がある。

紫外線対策は、紫外線の特性を正しく理解したうえで、イカのような対策を行うことが大切である。

 

紫外線環境保健マニュアルは、2005年に初めて発表されてから何度となく改訂版が出ていますが、とても分かりやすく紫外線と紫外線対策について書かれています。

http://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf

何十年か前、私たちが幼い頃は、日本では日焼けこそ、健康の印・・・と言われたほど。

そこから、当社も大変お世話になっている、神戸大学名誉教授の市橋正光先生等関われたマニュアルが初めて発刊されたときは、意識が180度変わるような衝撃でした。翌年には気象庁からのUV-インデックスを活用した「予報」も出るようになり、日本の紫外線対策への意識はさらに高まったと言えます。

 

紫外線対策のポイント

1.10時から14時の紫外線が強い時間帯の外出を避ける

2.日かげは紫外線量が50%になるので、テントや天幕を利用する

3.帽子(キャップ型帽子はつばが7㎝あれば60%を、ハット型であれば65%の紫外線を遮断)、服(生地の色は白か淡色で、織目と編目がしっかり

 

 

 

 

 

 

 

 

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