学校でサングラス解禁!子どもの眼を守るUV対策
学校にサングラスをかけていく&帽子もかぶってほしい!エポカル
まとう木陰
E P O C H A L
「学校にサングラスをかけて行く」。少し前までは考えにくかったことが、現実になり始めています。
2025年10月27日、東京都北区の女子聖学院中学校高等学校が、学校生活での指定サングラス着用を可能にしました。
メガネブランド「Zoff」を運営する株式会社インターメスティックは、これを国内の中学校・高等学校で初めての取り組みと発表しています。2026年に入ると大阪や広島の高校にも同様の動きが広がり、同年8月には日本眼科学会など6団体が、児童生徒のサングラス使用についての見解を公表しました。
この記事では、公表されている資料をもとに、学校でのサングラス導入の経緯、眼科専門団体の見解、そして小学生を含む子どもの「眼の紫外線対策」で帽子が果たす役割を整理します。
※本記事の内容は2026年10月時点で確認できた公表資料に基づいています。出典は記事の最後にまとめています。
女子聖学院中学校高等学校で始まった、学校でのサングラス着用
Zoffのプレスリリース(2025年10月28日)によると、取り組みの流れは次のとおりです。
夏休みの試験着用で、生徒の意識が変わった
同校では正式導入に先立ち、2025年8月の1か月間、生徒によるサングラスの試験着用を行いました。
前後のアンケートでは、「サングラスは自分には不要」と感じていた生徒が実施前の約14%から実施後は0%になりました。着用頻度も、実施前は約7割が「ほとんど使用しない」または「週1回程度」だったのに対し、実施後は約8割が「週2回以上着用する」と回答しています。
サングラスをきっかけに、日傘やアームカバーなど他の紫外線対策への意識が高まったという声もあったとされています。

女子聖学院中学校高等学校で採用された色のあまりついていないUVカットサングラス
表情が見える「濃度20%」のレンズ
10月27日には、生徒代表が着用の理由と目を守る大切さを説明し、約600名の生徒と教員が一斉にサングラスをかけるセレモニーが行われました。
生徒がかけたサングラスは試験着用に参加した生徒自身が選んだもので、校内や授業中でも着用できるよう、表情が見える濃度20%のレンズが採用されています。
当日は藤田医科大学の山本直樹特任教授による「紫外線と目の健康」をテーマにした特別授業も行われました。
生徒が主体のプロジェクト
同校では、サングラス着用を啓発する生徒主体の活動「JSG “ME” RAI Project」も同時に立ち上がりました。
校則を変えただけでなく、生徒自身が理由を学び、説明し、周囲に伝える形になっている点が、この取り組みの特徴です。
2026年、大阪・広島の高校にも広がる
2026年に入ってからの動きを、Zoffの発表資料から時系列でまとめます。
| 時期 | 学校 | 内容 |
| 2025年10月27日 | 女子聖学院中学校高等学校(東京都北区) | 学校生活での指定サングラス着用が可能に |
| 2026年4月27日 | 好文学園女子高等学校(大阪府) | サングラス着用を認め、学校指定サングラスの販売を開始。登下校時や屋外活動での着用を許可。学生服メーカーの明石スクールユニフォームカンパニーと提携 |
| 2026年5月9日 | 女子聖学院中学校高等学校 | 学校指定サングラスの販売を開始。フレーム5型と濃度20%のレンズ3色を組み合わせた全15種 |
| 2026年6月3日 | 瀬戸内高等学校(広島県) | 全校生徒向けの出張授業の後、学校生活でのサングラス着用を解禁 |
| 2026年6月29日 | 英真学園高等学校(大阪府) | 学校指定サングラスの着用を解禁。登下校時や屋外活動などでの着用を推奨 |
※「国内初」「大阪府初」「広島県内初」などの表現は、いずれもZoff(株式会社インターメスティック)の発表・自社調べによるものです。
学校現場で変わり始めたサングラスへの意識
好文学園女子高等学校の生徒支援部長は、これまで身だしなみの観点から高校生のサングラスに否定的だったものの、紫外線による健康への影響や熱中症対策の重要性を踏まえて認識を改めた、という趣旨のコメントを寄せています。
あわせて、学習環境や周囲への配慮を忘れない節度ある着用を求めています。
Zoffは2026年4月・5月の発表で、全国の十数校で販売に向けたトライアルを進めているとしています。現時点で公表されている事例は、いずれも中学校・高等学校です。
眼科6団体の見解「一律に常時着用を推奨する医学的根拠は十分でない」
こうした動きを受けて、2026年8月21日、眼科関連の6団体が共同見解を公表しました。
発表したのは、日本眼科学会、日本眼科医会、日本弱視斜視学会、日本小児眼科学会、日本近視学会、日本視能訓練士協会です。
見解では、児童生徒のサングラスやカラーレンズの使用について、保護者や学校関係者に向けて説明しています。
要点は次のとおりです。
1. 目を紫外線から守ることは大切。ただし、室内を含む学校生活全般で常時サングラスやカラーレンズ眼鏡をかけることを、一律に推奨する十分な医学的根拠はない。
2. 紫外線を防ぐ力は、レンズの色や濃さではなくUVカット性能で決まる。視力矯正用の透明なレンズにも、UVカット機能を備えたものが多い。
3. 子どもの紫外線対策の基本は「環境の工夫」。つばのある帽子の着用、日陰の利用、活動時間の調整が基本になる。
4. 屋内での使用は基本的に必要ない。一方、屋外で長時間活動する部活動や、眼のけがのリスクがあるスポーツでは、スポーツ用サングラスや保護眼鏡が役立つ場合がある。
5. 医師の判断で遮光眼鏡やカラーレンズ眼鏡を使っている子どももいる。まぶしさや片頭痛、感覚過敏などへの医療的な配慮であり、学校での理解が望まれる。
6. 近視対策には屋外活動が大切。帽子や日陰、UVカット眼鏡で紫外線対策をしても屋外は十分に明るく、近視予防に必要な光は保たれる。
この見解は、子どものサングラス使用を一律に制限するものではないと明記されています。
「サングラスは良い・悪い」の二択ではなく、一人ひとりの目の状態や活動の場面に合わせて考える、というのが専門団体の立場です。判断に迷う場合は、眼科専門医や学校医に相談するよう呼びかけています。

なぜ「眼の紫外線対策」が必要なのか
環境省の「紫外線環境保健マニュアル2020」は、紫外線による眼への影響として次の3つを挙げています。
| 紫外線角膜炎(急性) | 強い紫外線を浴びたときに起こる角膜の炎症。充血、異物感、涙、強い痛みなど。雪面で起こる「雪目」が知られている。 |
| 翼状片(慢性) | 白目の組織が黒目に入り込んでくる病気。屋外での活動時間が長い人に多く、紫外線を含む外的刺激が関係すると考えられている。 |
| 白内障(慢性) | 水晶体が濁る病気。日本人に最も多い皮質白内障というタイプは、紫外線との関係が知られている。 |
同マニュアルは、紫外線の影響は何十年もたってから現れるため、子どものうちから浴びすぎないよう心がけることが大切だとしています。
もう一つ知っておきたいのが、紫外線は上からだけ届くのではない、という点です。屋外では、太陽から直接届く紫外線と、空気中で散乱して届く紫外線がほぼ同じ程度あります。
地面からの反射もあり、反射率は新雪で約80%、砂浜で10〜20%、コンクリート・アスファルトで約10%とされています。女子聖学院の特別授業でも、建物やアスファルトの反射が話題になりました。
帽子とサングラス、それぞれが眼を守る割合
では、帽子とサングラスは眼の紫外線をどのくらい減らせるのでしょうか。
環境省のマニュアルには、次の数値が示されています。
| 対策 | 眼の紫外線ばく露 | ポイント |
| 帽子の着用 | 20%程度減少 | つばの広い帽子ほど効果が大きい。散乱している紫外線までは防げない。 |
| 紫外線防止効果のあるサングラス・眼鏡 | 最大で90%カット | 適切に使用した場合。顔に合わない小さなレンズでは、正面以外からの紫外線に十分な効果を期待できない。 |
この数値から、帽子だけでは眼の紫外線対策として十分ではないことがわかります。一方、眼鏡やサングラスだけでも、上や横からの紫外線を完全には防げません。
マニュアルも、強い太陽光から眼を守るには、顔にフィットしたある程度の大きさの眼鏡をかけ、帽子もかぶるとよいとしています。
レンズ選びで気をつけたいこと
大切なのは色ではなく、UVカット性能がはっきり表示されているかどうかです。
色の濃いレンズは眼に入る光が減るため瞳孔が大きく開きます。UVカットが不十分な濃色レンズでは、かえって多くの紫外線が眼に入るおそれがあると、環境省のマニュアルは注意を促しています。
学校で採用されているレンズが濃度20%という薄い色なのは、表情が見えることに加え、好文学園女子高等学校の例では夜間の自転車通学に支障がないことも理由に挙げられています。
小学生の眼の紫外線対策は、まず「つばのある帽子」から
ここまで見てきた学校でのサングラス導入は、中学校・高等学校での事例です。小学生の場合はどう考えればよいでしょうか。
実は、都内には、「つばのない赤白帽子」が採用されている学校があり、@@びっくりしました!
現在、そのような小学校から「つばのある赤白帽子」として、体操がやりやすいもの、熱中症対策出来るものを提案して欲しいと依頼があり、企画しています(^^)/
ちなみに、中高生のためのUVカットリバーシブルキャップは、完売しましたが、来年(2027年)再販予定です!
眼科6団体の見解は、子どもの紫外線対策の基本を「つばのある帽子の着用、日陰の利用、活動時間などの環境の工夫」としています。
小学生が毎日かぶる通学帽は、まさにこの「基本」にあたります。登下校は毎日くり返される屋外の時間であり、多くの学校ですでに帽子をかぶる習慣があります。
新しいルールを作らなくても、帽子そのものを見直すことで、眼と顔と首の紫外線対策を底上げできます。
エポカルの「3WAY&マルチガード通学帽」
エポカルが学校向けにお作りしている「3WAY&マルチガード通学帽」は、紫外線対策・熱中症対策・けが防止を1つの帽子で行うことを目指した通学帽です。
| 紫外線対策 UVカット率99.9%の特殊素材を使用。つばを大きく設計し、首筋まで覆う形で顔まわりを守ります。 |
熱中症対策 遮熱性のある素材と通気口、吸汗速乾素材を採用しています。 |
| けが防止・防災 軽量ヘルメットを内蔵でき、転倒や落下物の衝撃から頭を守ります。 |
実用新案・推薦用品 実用新案を取得し、日本学校保健会推薦用品になっています。 |
帽子だけで眼に届く紫外線をすべて防げるわけではありません。
それでも、つばの広い帽子は眼・顔・首を同時に守れる、子どもにとって最も取り入れやすい対策です。
屋外で長時間活動する場面では、UVカット機能のある眼鏡やスポーツ用サングラスを組み合わせることで、さらに眼を守ることができます。
学校・自治体の方は 通学帽の資料請求 / ご家庭用は 子供のUVカット帽子(公式オンラインショップ) をご覧ください。
家庭と学校でできる、子どもの眼の紫外線対策
環境省のマニュアルと眼科6団体の見解をもとに、今日からできることをまとめます。
つばのある帽子をかぶる つばの広いものほど、眼に届く紫外線を減らせます。
日陰を使う ただし日陰でも、散乱や反射による紫外線は届いています。
紫外線の強い時間帯を意識する 1日のうちでは正午前後が最も強くなります。
眼鏡・サングラスは「UVカット表示」で選ぶ 色の濃さではなく、UVカット性能を確認します。
屋外活動の時間は減らさない 屋外活動は近視の発症や進行を抑えるうえで有用と報告されています。紫外線対策をしながら外で過ごす時間を確保します。
気になることは眼科医へ まぶしさを強く感じるなど、目の状態には個人差があります。
通学時の紫外線・熱中症対策については、小学校の紫外線・熱中症対策についての記事や、通学時間の紫外線についての記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 学校でサングラスが認められたのは、どこが最初ですか。
A. Zoff(株式会社インターメスティック)の発表によると、東京都北区の女子聖学院中学校高等学校が2025年10月27日に、国内の中学校・高等学校で初めて学校生活での指定サングラス着用を可能にしました。
Q. 色の濃いサングラスのほうが、紫外線をよく防げますか。
A. いいえ。紫外線を防ぐ効果はレンズの色や濃さではなく、UVカット性能で決まります。UVカットが不十分な濃色レンズは、瞳孔が開くぶん、かえって多くの紫外線が眼に入るおそれがあります。
Q. 帽子をかぶっていれば、眼の紫外線対策は十分ですか。
A. 環境省のマニュアルでは、帽子の着用で眼の紫外線ばく露は20%程度減少するとされています。帽子は基本の対策ですが、それだけですべてを防げるわけではありません。屋外で長時間活動する場面では、UVカット機能のある眼鏡やサングラスとの併用が有効です。
Q. 子どもは学校で一日中サングラスをかけたほうがよいのですか。
A. 日本眼科学会など6団体は、学校生活全般を通じて常時着用することを一律に推奨する十分な医学的根拠はなく、屋内での使用は基本的に必要ないとしています。一方で、使用を一律に制限するものでもないとしており、一人ひとりの目の状態や活動内容に応じた判断が大切です。
Q. 紫外線対策をすると、近視になりやすくなりませんか。
A. 6団体の見解では、帽子や日陰、UVカット眼鏡で紫外線対策をしても屋外は十分に明るく、近視予防に必要な光環境は保たれるとされています。紫外線対策をしながら、屋外で活動する時間をしっかり確保することが勧められています。
まとめ
学校でサングラスが認められ始めたことは、「眼にも紫外線対策が必要」という考え方が教育の現場に届き始めたことを示しています。
生徒自身が理由を学び、選び、伝えているという点でも、意味のある変化です。
同時に、眼科の専門団体は、対策の基本はつばのある帽子、日陰、活動時間の工夫であること、そして一人ひとりに合わせて考えることを示しました。
サングラスか帽子かではなく、場面に応じて組み合わせることが、子どもの眼を守る近道です。
エポカルは、わが子を紫外線から守りたいという思いから始まったブランドです。毎日の通学という一番身近な場面から、子どもたちが太陽の下で安心して過ごせる環境づくりを、これからも続けていきます。
出典・参考資料
・株式会社インターメスティック(Zoff)プレスリリース「中学校・高等学校生活で国内初の指定サングラス着用を正式導入」2025年10月28日(リセマム掲載)
・同「好文学園女子高等学校にて、学校指定サングラスの販売を国内で初めて開始」2026年4月27日(リセマム掲載)
・同「女子聖学院中学校高等学校にて、学校指定サングラスの販売を関東で初めて開始」2026年5月8日(PR TIMES)
・同「広島県内初 瀬戸内高等学校が学校生活でのサングラスの着用を解禁」2026年6月19日(リセマム掲載)
・同「大阪府英真学園高等学校が学生生活におけるサングラスの着用を解禁」2026年6月29日(リセマム掲載)
・日本眼科学会・日本眼科医会・日本弱視斜視学会・日本小児眼科学会・日本近視学会・日本視能訓練士協会「児童生徒のサングラス・カラーレンズ等の使用に関する見解」令和8年8月21日
まとう木陰
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エポカルは、株式会社ピーカブーが企画・製造・販売する紫外線対策ウェアのブランドです。2002年、わが子のアトピー診断をきっかけに、子どもを紫外線から守る1枚を作ることから始まりました。
エポカルを創る株式会社ピーカブーは、紫外線対策ウェアを売っているのではなく、赤ちゃんから難病まで、誰もが太陽の下で安心できる未来を売っている会社。
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株式会社ピーカブー/代表取締役 エポカルプロデューサー
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