【メディア掲載】たまひよ

 

【メディア掲載】たまひよに代表松成の想いと色素性乾皮症向けUV防護服開発ストーリーをご紹介いただきました

はじめに

この度、ベネッセコーポレーション様の育児情報メディア「たまひよ」にて、弊社株式会社ピーカブー代表取締役 松成紀公子と、色素性乾皮症のお子様向けUV防護服開発の取り組みについて詳しくご紹介いただきました。

記事タイトル:「『運動会に参加させてあげたい』約2万人に1人の難病、”色素性乾皮症”の子を守る紫外線対策ウェアを開発。きっかけは息子のアトピーだった」

記事掲載の背景

色素性乾皮症という病気について

色素性乾皮症(XP:Xeroderma Pigmentosum) は、約2万2000人に1人という非常に稀な遺伝性疾患です。この病気の特徴は:

  • 紫外線に対する極度の感受性
  • 日光に当たると皮膚がんのリスクが著しく高まる
  • 病気の進行により聴力低下や歩行障がいなどの神経症状を発症
  • 重篤なケースでは寿命が20~30歳とされる
  • 現在も根本的な治療法は見つかっていません

起業のきっかけ – 息子のアトピー性皮膚炎

弊社代表の松成紀公子の起業ストーリーは、2001年に生まれた長男のアトピー性皮膚炎診断から始まりました。

当時の心境と決意

  • 1歳での診断に大きなショック
  • 医師からの「日焼けをさせないように」という指導
  • 安心安全な紫外線対策への模索
  • 「洋服で紫外線をカットするしかない」という確信

会社設立への道のり

  • 紫外線カット素材の入手困難
  • 個人では購入できない現実
  • 2002年4月 合資会社ピーカブー設立
  • 2004年 紫外線対策専門ブランド「エポカル」誕生

エポカルブランドの特徴と技術

画期的な機能性

エポカル(EPOCHAL) は「画期的な」という意味の英語に由来し、以下の特徴を持ちます:

素材へのこだわり

  • 繰り返し洗濯しても紫外線カット率が低下しない特殊繊維素材
  • 全製品で紫外線カット率91%以上を実現
  • 機能性とデザイン性を両立

製品設計の工夫

  • ママ目線を重視した企画・設計
  • シンプルながら高機能なデザイン
  • 長期間愛用できる耐久性

色素性乾皮症向けUV防護服開発プロジェクト

開発のきっかけ – 患者会での出会い

2018年、色素性乾皮症患者会への参加が大きな転機となりました。

患者ご家族からの切実な声:

「子どもの体が動くうちに、運動会に参加させてあげたい」

この言葉に深く感動し、「紫外線対策製品を作ってきた私たちがやらずに誰がやるの?」という使命感から、本格的な防護服開発をスタートさせました。

開発の困難と挑戦

技術的課題

  • 全身を紫外線から100%遮蔽する設計
  • 暑くなく動きやすい構造の実現
  • 指先まで完全に覆うデザインの創出

素材・部品調達の苦労

  • 紫外線100%カット素材の探索(1年半を要する)
  • 透明フィルムは紫外線カット率99.7%を達成
  • 折れても白く濁らない柔軟な素材を採用
  • 体温調節用ファンの契約交渉(2年間)

クラウドファンディングによる資金調達

開発費用はクラウドファンディングで募り、多くの方々のご支援をいただきました。約3年間の開発期間を経て、2021年2月についに完成・納品を実現しました。

UV防護服の革新的特徴

完全紫外線遮蔽技術

  • 紫外線カット率100%の安心素材
  • 全身をしっかりと覆う設計
  • 指先まで保護する完全防護

快適性の追求

  • 専用ファンによる体温調節機能
  • 外気を取り入れ気化熱で体温を下げる構造
  • 動きやすさを重視した設計

視界の確保

  • 99.7%紫外線カット透明フィルム
  • 折れても白く濁らない柔軟素材
  • クリアな視界で安全な活動をサポート

メンテナンス性

  • 洗濯可能で衛生的
  • 耐久性に優れた素材選定
  • 長期使用を考慮した設計

お客様からの感謝の声

弊社には多くのお客様から心温まるメッセージをいただいています:

  • 「安心して外出できるようになった」
  • 「出かけるときはこの帽子しかかぶらない」
  • 「大人になってもエポカルの帽子をかぶりたい」

これらのお声が、私たちの製品開発への原動力となっています。

今後の展望

製品ラインナップの拡充

  • ベビー用UV防護服の開発進行中
  • 小学生向けに続く年齢層拡大
  • より多くのお子様への対応

グローバル展開への挑戦

  • 世界一の紫外線対策製品ブランドを目指す
  • オーストラリア政府認証取得の実績
  • 国際市場でのブランド展開

社会課題解決への貢献

  • 色素性乾皮症以外の紫外線ケア需要への対応
  • 「エポカルを使えば安心」というブランド価値の確立
  • 紫外線対策の重要性啓発活動

社会への願い – 理解ある社会づくり

UV防護服を着用するお子様の中には、周囲の理解不足により辛い思いをされることもあります。私たちは製品提供だけでなく、色素性乾皮症という病気への正しい理解の普及も大切な使命と考えています。

一人一人が病気について正しい知識を持ち、より優しい社会の実現に貢献できればと願っています。

まとめ

今回のたまひよ様でのご紹介により、より多くの方に色素性乾皮症という病気と、私たちの取り組みについて知っていただく機会をいただきました。

株式会社ピーカブー・エポカルは、これからも「必要とする方々のお役に立てる製品づくり」を第一に、技術革新と社会貢献を両立させた事業活動を続けてまいります。

関連リンク


関連キーワード: 色素性乾皮症、UV防護服、紫外線対策、エポカル、ピーカブー、アトピー性皮膚炎、子ども用UVカット、難病支援、松成紀公子、たまひよ掲載

お問い合わせ
株式会社ピーカブー(紫外線対策という言葉を作った会社)
紫外線対策専門ブランド「エポカル」

関連記事