酸化チタンについて  株式会社ピーカブー

まとう木陰

E P O C H A L

酸化チタン ― エポカルウエアになくてはならないもの

塗るのではなく、まとう。その土台にある素材の話です。

酸化チタンを練り込んだUVカット繊維のイメージ エポカル
イメージ図:繊維の筒の中に酸化チタンのパウダーが練り込まれています

日本の藤嶋昭氏らの発見によって世界に知られ、ノーベル賞候補として繰り返し報じられてきた酸化チタン。紫外線を反射・吸収して遮る性質と、光を受けて働く「光触媒」という性質をあわせ持つ物質です。

エポカルは、この酸化チタン(セラミック)を繊維そのものに練り込んだ素材だけを、すべての製品に使っています。繊維の中の酸化チタンが紫外線を反射・吸収し、肌に届かせにくくします。製品の形を作ってから薬剤を吹き付ける後加工とは違い、練り込まれた酸化チタンは洗濯を繰り返しても落ちません。薄くて軽いウエアでも、高い紫外線遮蔽率と透けにくさを長く保てる。それが、エポカルウエアに酸化チタンが欠かせない理由です。

1.酸化チタンのすばらしさ

酸化チタン(二酸化チタン・TiO2)は白い粉末状のセラミックです。紫外線を反射・吸収する性質があり、繊維に含ませることで紫外線が肌に届くのを防ぐ方法は、海外の繊維研究でも紹介されています(参考文献7・8)。

紫外線を遮る 紫外線の波長領域を効率よく反射・吸収し、肌に届かせにくくします。
薄くて軽い 生地を厚くしなくても高いUVカット率が得られるので、夏でも着やすい薄さ・軽さにできます。
透けにくい 酸化チタンが透けを防ぐので、薄手や白い生地でも安心です。
洗っても落ちない 繊維の中に練り込まれているため、洗濯を繰り返してもUVカット効果は落ちません。

もうひとつの顔「光触媒」

酸化チタンには、光が当たると表面で化学反応を進める「光触媒」という性質もあります。抗菌・防汚・脱臭・空気や水の浄化などに応用され、建物の外壁、タイル、空気清浄機など暮らしの中に広がっています(参考文献4・5)。次の章で紹介するノーベル賞候補の研究は、この光触媒に関するものです。

エポカルの素材も、光に当たることでにおいを軽減したり、抗菌の働きが期待できます。

2.エポカルウエアになくてはならないもの

「UVカット」と書かれた製品には、実は2つのタイプがあります。

後加工タイプ 練り込みタイプ(エポカル)
製品の形を作ってから、紫外線をはじく薬剤を吹き付けたもの。
洗濯10回ほどで落ちてしまうと言われています。
繊維の中に酸化チタン(セラミック)を練り込んで作った素材。
洗濯を何度繰り返しても落ちることがありません。

エポカルが全製品に採用しているのは後者です。日光アレルギー、光線過敏症、色素性乾皮症(XP)など、紫外線に当たれない方にも選ばれているブランドだからこそ、「買ったときだけ効く」素材は使いません。破れるまで安心してお使いいただけること。それを支えているのが酸化チタンです。

電子顕微鏡で見たエポカルオリジナル素材
電子顕微鏡で見たエポカルオリジナル素材

くわしくは UVカット素材とは もあわせてご覧ください。

3.酸化チタンとノーベル賞

酸化チタンが世界の注目を集めたきっかけは、日本の研究です。藤嶋昭氏(東京理科大学栄誉教授・東京大学特別栄誉教授)と本多健一氏が、酸化チタンの電極に光を当てると水が分解されることを見いだし、1972年に英科学誌「Nature」に発表しました(参考文献1)。この現象は「本多・藤嶋効果」と呼ばれ、光触媒研究の出発点になりました。

1967年 藤嶋氏が酸化チタンの光触媒反応を発見
1972年 藤嶋氏・本多氏の論文が「Nature」に掲載
2004年 本多氏・藤嶋氏が日本国際賞を受賞(授賞業績「水の光分解触媒の発見と環境触媒への展開」)
2012年 藤嶋氏がトムソン・ロイター引用栄誉賞を受賞
2017年 藤嶋氏が文化勲章を受章

酸化チタン光触媒は、ノーベル化学賞の有力候補として毎年のように報じられてきました(参考文献4・5)。2026年10月時点で、受賞には至っていません。2026年のノーベル化学賞は、東京理科大学名誉教授の硤合憲三氏とフランスのアンリ・カガン氏に贈られています(参考文献6)。

エポカルのウエアは、この酸化チタンという同じ物質の「紫外線を遮る」性質を、まとう木陰として肌を守るために活かしています。

4.エポカルオリジナル素材 EPOCHTEX®

EPOCHTEX®(エポックテックス)とは エポカルオリジナルUVカット素材

EPOCHTEX®(エポックテックス)は、酸化チタン(セラミック)を繊維の内部に練り込んだ、エポカル独自のUVカット素材です。生地表面のコーティングではなく、繊維そのものの構造に紫外線を遮る機能が組み込まれています。

  • 繰り返し洗濯してもUVカット機能が低下しない
  • UVカット率99%以上(第三者機関の測定値)
  • 紫外線に加え、近赤外線もカットする製品ラインを展開
  • 光線過敏症・アトピー性皮膚炎など敏感肌の方にも選ばれている
  • 2019年から2025年にかけて理研インキュベーションプラザで行った研究活動から生まれた素材

EPOCHTEX®は商標登録を完了し、ZOZOが運営するメディア「fashion tech news」でも紹介されました。

・EPOCHTEX®の商標登録とfashion tech newsに掲載
・fashion tech news「紫外線対策の常識を変える『EPOCHTEX®』:エポカルが目指す”予防医学のための衣服”」(2026年6月18日)
・EPOCHTEX®が生まれた背景(エポカル公式ブログ)

EPOCHTEX®を使った製品
EPOCHTEX®レディースジャケット ネイビー
EPOCHTEX®レディースジャケット ネイビー
UVカット率99.99%以上(JIS L 1925、ボーケン品質評価機構)
近赤外線カット率80.5%

製品を見る →
UVカット バイカラーノーブルハット EPOCHTEX® グレー×ネイビー
UVカット バイカラーノーブルハット(EPOCHTEX®)
ネイビー部分 UVカット率99.99%以上/グレー部分 98%
保冷剤ポケット付き

製品を見る →

・EPOCHTEX®レディースジャケット グレー
・EPOCHTEX®メンズブルゾン
・EPOCHTEX®素材 3WAYフード付きプレミアムパーフェクトパーカー ベージュ

EPOCHTEX®シリーズをすべて見る →

5.エポカルの素材の基準

UVカット素材 エポカル

分厚い生地のUVカット効果が高いのは当たり前です。薄く、軽く、肌触りが良いのに、UVカット効果が高い。エポカルはそこに価値があると考え、次の基準を満たした素材だけを製品にしています。

1 布1枚でUVカット率91%以上
重ね着や裏地に頼らず、生地1枚での数値で判断します。
2 酸化チタンを練り込んだ繊維であること
洗濯を繰り返してもUVカット効果が落ちない素材だけを使います。
3 外部の検査機関のデータがあること
カケンテストセンター、ボーケン品質評価機構などの第三者機関で、紫外線遮蔽率を検査しています(試験方法の例:JIS L 1925)。
4 薄くて軽く、肌に優しいこと
敏感肌の方にも心地よく着ていただける肌触りのものを厳選しています。
5 紫外線対策のための設計があること
デザインは機能性。有効に紫外線を防げる形であることも、素材と同じく条件です。

JIS L 1925は、繊維製品の紫外線遮蔽性能を評価する方法として2019年に制定された日本産業規格です(参考文献10)。

・UV対策製品づくりの基準
・UPFとは?

酸化チタン練り込み素材のエポカル製品

着るだけでUVケアする安心なウェア エポカル

UVカット率99%以上のシリーズ UVカットアウター
UVカット帽子 子供のためのUVカット帽子
光線過敏症・XPの方にお勧めのUVケア製品 紫外線対策専門グッズ
EPOCHTEX®シリーズ 3WAY&マルチガード通学帽(学校・園の方へ)

参考文献・ニュース
  1. Fujishima A., Honda K. “Electrochemical Photolysis of Water at a Semiconductor Electrode.” Nature 238, 37–38 (1972). https://doi.org/10.1038/238037a0
  2. 国際科学技術財団「2004 Japan Prize受賞者 藤嶋 昭博士」 https://www.japanprize.jp/prize_prof_2004_fujishima.html
  3. 東京理科大学「藤嶋 昭 栄誉教授」 https://www.tus.ac.jp/ssi/member/a_fujishima/
  4. ダイヤモンド・オンライン(2017年)藤嶋昭氏 光触媒連載(受賞歴・光触媒の用途) https://diamond.jp/articles/-/149402
  5. ニュースイッチ(日刊工業新聞)「まもなくノーベル化学賞発表。注目は『酸化チタン光触媒』や『リチウムイオン電池』」 https://newswitch.jp/p/2259
  6. The Nobel Prize in Chemistry 2026 Press release(2026年10月7日) https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2026/press-release/ / nippon.com「ノーベル化学賞に東京理科大の硤合憲三氏ら」 https://www.nippon.com/ja/japan-data/h02923/
  7. “UV protection properties of workwear fabrics coated with TiO2 nanoparticles.” Frontiers in Public Health (2022). https://doi.org/10.3389/fpubh.2022.929095
  8. Innovation in Textiles “Special textiles may offer protection from harmful UV radiation”(Hohenstein Institute) https://innovationintextiles.com/special-textiles-may-offer-protection-from-harmful-uv-radiation
  9. “Sun-protective clothing”(総説、PubMed) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9677262/
  10. 島津製作所 アプリケーションニュース(JIS L 1925:2019について) https://www.shimadzu.com/an/apl/13711/index.html
  11. fashion tech news(ZOZO)「紫外線対策の常識を変える『EPOCHTEX®』」(2026年6月18日) https://fashiontechnews.zozo.com/philosophy/epochal

エポカルを創る株式会社ピーカブーは、紫外線対策ウェアを売っているのではなく、赤ちゃんから難病まで、誰もが太陽の下で安心できる未来を売っている会社。

紫外線に強く、肌に優しい!エポカルのUVカットウェア・UVカット帽子

晴れたらエポカル!~Sunny days call for EPOCHAL.

株式会社ピーカブー/代表取締役 エポカルプロデューサー
松成紀公子(まつなりきくこ)